6/10に「その声を聞く この手を伸ばす」第8回「妖怪の参戦 人間の奮闘」への拍手をくださった方へ。
ありがとうございました。
キイの母親やセディカの父親のような人を、「親だから」という理由で肯定する必要はないよ、ということを見せたくてそういう親にしているところがありますが、その分彼らには苦労をかけます。不遇や危機は主人公周辺の宿命とはいえ。
現実の宗教よりはかなり俗世へ干渉してくれる神々ですけれども、おかげで「今いません」という状況もありうるのでした。宗教というより神話の神々ですね。
作中の神々の、人間とは違う点として、転生前後を同じ存在として扱っている設定にしています。人間(現実)においても「転生」というのはそういう思想なわけですが、神々には実際に前世や業が見通せるので、時にはマオのようなことになると。子供が嫌がって泣き喚いても予防接種の注射を打たせる親みたいなもので、マオ自身にはわからないとしても、そうすることがマオのためになるのでしょう。
これまではちょっと他人事で、だからこそ「この里の住人はみな当事者なのだ」と考え直したりしていたセディカですが、急に騒動の中心に引っ張り出されました。また苦労をかけることになりますが、これも主人公の宿命ということで。この先も見守っていただけたらと思います。